ホノルル — ハワイも新型コロナウィルス感染拡大を受け始めてから1年以上が経ちました。専門家によると、昨年のコロナ禍ストレスは多くの人々の日常生活に悪影響を与えています。

保健省の成人メンタルヘルス部門のベリンダ・ダニエルソン氏は、コロナ禍が人々の行動を変えていると述べています。
「コロナ禍やソーシャルディスタンスなどが原因で様々な悪習慣が生まれています」とダニエルソン氏は述べます。「人々の心身にさまざまなストレスが生じているのです。」
歯ぎしり・食いしばりの増加
この一年で、爪を噛んだり歯ぎしりをしたりするなど悪習慣の増加が明らかになっています。地域の歯科医では、ストレスによる歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられるアゴの痛みに関する相談が増えています。
ホノルルの歯科医、Dr.ジョアン・ルーは、次のように述べています。「これらの症状について患者に聞くと、ストレスと相関していると言います。」
予防法とセルフケアについて
アメリカ歯科医師会によると、歯科医の70%以上が、歯ぎしりをしたり歯を食いしばったりする患者が増加していると報告しています。予防のためには、ナイトガードを装着したり、アゴと首をマッサージすることをDr.ルーは勧めています。
「セルフケアとしては、指を顎にあて痛いところを感じることによって、咀嚼筋の付着点をさぐりマッサージすることができます」と、Dr.ルーは話します。
飲酒はほどほどに
歯ぎしり・食いしばりの他には、過食、過度の飲酒、さらには薬物使用など、改善困難な習慣もありますが、当局はこれらも増加していると言います。
「薬物乱用治療を求める個人の増加、再発の大幅な増加、または薬物やアルコール使用への再発が見られました」と、健康アルコールおよび薬物乱用部門の代理管理者であるエイミー・アイオナ氏は述べています。
国立バイオテクノロジー情報センターによるある全国調査によると、60%の人が、パンデミックに関連するストレスのために、より頻繁に飲酒していると述べています。
ダニエルソン氏によると、これらの悪習慣を止める秘訣は、悪習慣を自覚し脱却する方法を見つけることです。ストレスを和らげるために、「音楽を演奏するか、好きな歌を歌うか、趣味などを通じてリラックスする」ことを彼女は勧めています。
ストレスに対処するのに苦労している人のために、ダニエルソン氏は相談窓口も開いておりサポートしています。ダニエルソン氏によると「パンデミックによりホットラインへの電話の数は増えており今後も続くでしょう」とのことです。
〔※編集注:この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕
引用元
https://www.khon2.com/coronavirus/experts-say-covid-19-stress-leading-to-bad-habits-like-teeth-grinding-and-drinking-alcohol-more-often/
監修・まとめ
藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学(映画専攻)卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。
【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「Tarzan」(マガジンハウス)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「日刊SPA!」( 扶桑社)、「おはスタ」(テレビ東京)ほか
【執筆】
サライ(小学館)
「自分で治す!顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」(科学新聞社)