親知らずを抜く理由:アゴの成長ペース

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この記事のまとめ

・「成長期の終わりになってから親知らずが生えるのはなぜか?」科学者たちがついにその理由を突き止めました。ほとんどの人がこれらの余分な奥歯を抜くことになります。ただ、放っておいても親知らずが問題なく成長する人もいます。
・科学者たちは、我々のほとんどが10代の終わりに親知らずが育つ理由をついに理解しました。
・親不知が生えるのが遅い理由の一つは、顎の成長ペースが遅いためです。このため、ほとんどの人は10代後半に親不知らずの痛みを経験することになります。

もともと誰もが親知らずの歯を持っているわけではありません。0~4本の親知らずを持っている可能性があります。多くの場合、平均的に18歳から20歳の間に親知らずが育つといわれています。

我々のほとんどが10代の終わりにかけて親知らずが生える理由を科学者たちは今ようやく理解しました。 それは顎が成長するのに時間がかかることだと、アリゾナ州立大学のScienceAdvancesに発表された新しい研究が示唆しています。顎の成長のペースが遅いため、ほとんどの人が10代後半に親不知の痛みを経験するのです。

なぜ顎がゆっくり成長するか?
顎は我々の体の他の部分と同様、多くの変化を人生の中で起こします。特に、絶え間ない咀嚼によって顎の構造が変化していきます。ゲイリー・シュワルツ氏はプレスリリースで、親知らずの成長が遅いことを、人間の「短い」顔や顎の成長のペースなど、さまざまな面から考慮したと述べています。

我々の人生は顔面よりもずっと「長い」のです。奇妙な言い回しに聞こえますが、これは事実です。他の生物とは異なり、我々、人間の体は成長に時間がかかります。顔にでこぼこの突起があるゴリラやチンパンジーのような仲間と比較すると、人間の顔面は「短く」かなり内側に押し込まれています。これらの進化的要因と人間の成長率の組み合わせは、親知らずの遅い成長に影響していることが分かります。

ただ、もし親不知が生えることが正常なら「なぜ、それらを抜歯しないといけないのか?」と疑問に思いませんか。科学的に説明すると、親知らずを抜く必要は必ずしもありません。確かに、アメリカを含むいくつかの文化圏では全ての親知らずを取り除くのが一般的です。でも、インド他の多くの国では、親知らずが人と口の健康に脅威を与える場合にのみ、親知らずを取り除くのが一般的な習慣なのです。

〔※編集注:この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕

引用元
https://www.indiatimes.com/technology/science-and-future/wisdom-teeth-growth-delay-jaw-study-551610.html

監修・まとめ

藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学(映画専攻)卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。

【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「Tarzan」(マガジンハウス)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「日刊SPA!」( 扶桑社)、「おはスタ」(テレビ東京)ほか

【執筆】
サライ(小学館)
「自分で治す!顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」(科学新聞社)

咬合理論
咬合理論(こうごうりろん、英: Principle of occlusion)とは、人間の噛み合わせの構造や機能を明らかにして、それらを理論として構築したものである。 咬合理論は、人間の噛み合わせの構造や機能を明らかにして、それらを理論として構築したものであるので、すべての歯科治療に関係し、歯科医

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