「PEACE & LOVE」脱アイシング!?【BC大学】最新ケアの衝撃

そのアイシングが回復を遅らせる?スポーツ医学の新常識「PEACE & LOVE」とは

サッカーやバスケットボール、陸上競技など、激しいスポーツに怪我はつきものです。捻挫や打撲をした際、あなたは反射的に「氷」を探していませんか?

実は、最新のスポーツ医学において、「怪我=即アイシング」という常識は過去のものとなりつつあります。良かれと思って冷やすことが、実はあなたの復帰を遅らせ、最悪の場合、パフォーマンス低下による「戦力外通告」を招くリスクすらあるのです。

今回は、世界中のトップアスリートが取り入れている最新の応急処置について解説します。

目次

怪我の直後に「冷やしすぎる」のは逆効果

結論から言うと、怪我の治癒を早める目的でのアイシングは、現在は推奨されていません。

かつての常識だった「RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)」に代わり、現在は**「PEACE & LOVE」**という、体の治癒力を最大限に引き出す新しい概念が国際的なスタンダードとなっています。

炎症は「体が治ろうとするサイン」

なぜ、アイシングが回復を遅らせてしまうのでしょうか? その理由は、私たちの体が組織を修復するメカニズムにあります。

1. 修復細胞の道を塞いでしまう

怪我をした部位が腫れたり熱を持ったりする「炎症」は、体が壊れた組織を掃除し、再生させるための不可欠なプロセスです。血管を収縮させるアイシングを行うと、患部に修復細胞(マクロファージ)が届かなくなり、再生のスタートが大幅に遅れてしまいます。

2. 研究機関による裏付け

この事実は、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究チームなどが2019年に発表した論文でも示されています。また、1978年にRICE処置を提唱したゲイブ・ミルキン医師自身も、近年の研究結果を受けて**「アイシングは回復を遅らせる」**と自らの説を訂正しています。

最新メソッド「PEACE & LOVE」の考え方

では、怪我をしたらどうすればいいのか。最新のガイドラインに基づいたステップをご紹介します。

  • PEACE(発生直後): * Protect(保護):悪化を防ぐ
    • Elevate(挙上):患部を高く保つ
    • Avoid Anti-Inflammatory(避ける):冷却や抗炎症薬を避ける
    • Compress(圧迫):腫れを抑える
    • Educate(教育):適切な管理を学ぶ
  • LOVE(数日後〜): * Load(負荷):無理のない範囲で動かす
    • Optimism(楽観):前向きな思考
    • Vascularisation(血流):血流を促して代謝を上げる
    • Exercise(運動):段階的に強度を戻す

※ただし、痛みが強すぎて眠れない場合などの「除痛」目的での一時的な冷却は有効な場合があります。

【まとめ】最新のスポーツ医学で最短の復帰を

「今までずっと冷やしてきたから」という古い常識に縛られて、大切な現役期間を無駄にする必要はありません。

  1. 炎症は無理に抑え込まず、修復細胞を患部へ送る
  2. アイシングに頼らず、適切な血流を促す
  3. 科学的なステップで最短距離の復帰を目指す

早期復帰とパフォーマンス向上を願うあなたへ

怪我からの復帰は、ただ痛みが引くのを待つだけではありません。再発を防ぎ、怪我をする前よりも高いパフォーマンスを発揮するためには、バイオメカニクスに基づいた適切なコンディショニングが不可欠です。

成城学園前にある当施設では、最新のエビデンスに基づいた動作解析と、アスリート一人ひとりの状態に合わせた専門的なケアを提供しています。

「早くフィールドに戻りたい」「怪我をしない体を手に入れたい」という方は、ぜひ一度私たちの専門スタッフにご相談ください。


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この記事を書いた人

藤原 邦康【オレア成城 院長】米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック/一般社団法人日本整顎協会理事/カリフォルニア州立大学・米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業/顎関節症に苦しむアゴ難民救済のため尽力するかたわら、五輪代表選手やJリーガーなどプロアスリート、ミュージシャンや芸能人などのかみ合わせのコンディショニングを行なっている。NHK、フジテレビ、TBS、テレビ東京、マガジンハウス、からだにいいこと、小学館ほか取材多数。著書:Amazon口腔外科部門ベストセラー1位「自分で治す!顎関節症」

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