肥満に関わる11の遺伝子と対策法

# 肥満は「11の顔」を持っていた──遺伝子研究とカイロプラクティックの出会いから見えてくること

「なぜ、自分だけ痩せにくいのか?」

「同じことをしても、効果が出る人と出ない人がいるのはなぜ?」

もし、あなたがそう感じたことがあるなら、今回のテーマはその疑問に一つの答えを与えてくれるかもしれません。

最新の科学研究と臨床カイロプラクティックの視点を交差させたところに、私たちの健康や体重管理についての新しい光が差し込んできました。

## 肥満には「11のエンドタイプ」があるという衝撃

まずご紹介するのは、イギリスの科学誌『New Scientist』が報じた**大規模な遺伝子研究**。

世界中の200万人以上のゲノム情報を解析し、肥満に関連する**遺伝子領域を743カ所**も特定。そのうち**86カ所はこれまで知られていなかった新たな領域**でした。

研究者たちはその結果をもとに、「肥満には**少なくとも11種類のエンドタイプ(endotypes)**がある」と発表しました。

> エンドタイプとは、単なる肥満の“タイプ分け”ではなく、**異なる生物学的メカニズムに基づいた「体の傾向の集合体」**。

つまり、AかBかと分類されるものではなく、**1人の人が複数のエンドタイプを併せ持つ可能性がある**のです。

たとえば──

– 代謝が悪く、肥満に直結するタイプ
– 逆に代謝は良好でも、食欲ホルモンのバランスに課題があるタイプ
– インスリンの働き方に問題がある6つのタイプ
– 免疫系の異常や炎症が関係しているケース
– ホルモン感受性や脂肪の分解プロセスが独自に影響しているタイプなど

まさに「肥満」とは一枚岩ではなく、**“11の顔”を持つ多面的な現象**だというわけです。

## 科学の先にある実践──世田谷「オレア成城」の全人的アプローチ

この研究結果が示す「個別化の重要性」。それを臨床で地道に体現しているのが、**世田谷区成城のカイロプラクティック・オフィス「オレア成城」**です。

「肥満」「自律神経の不調」「顎関節症」など幅広い症状に対応し、**WHO基準を満たす米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック**が20年以上のキャリアで施術を行います。

同院では、一般的な「その場しのぎ」の対症療法ではなく、**「根本原因にアプローチすること」**を重視。

特徴的なのが、「6面アプローチ」という全身プログラム。

– 体軸
– 腰椎・骨盤
– 背中・肋骨
– 首・肩
– 脚
– 顎関節

これらを**1回ずつ別の角度から診ることで、全身の連動性や構造的バランスに働きかけていく**のです。

## 咀嚼ダイエット──「食べ方」が変える体の未来

「オレア成城」では、ユニークな**“進化系・咀嚼ダイエット”**というアプローチも提案されています。

カロリー計算や過度な食事制限をせず、**「よく噛む」「顎の調整をする」**という、極めて実践的かつ身体に優しい方法です。

咀嚼を重視する理由は、単なる「満腹感」だけではありません。

– 噛むことで交感神経を落ち着かせる
– 顎周辺の緊張が和らぎ、ストレス軽減につながる
– 姿勢や自律神経の改善、結果として**代謝の正常化**をサポート

このように、**顎から始まる全身への波及効果**が期待されているのです。

## 遺伝子と咀嚼が交差する場所

ここで最初の問いに戻りましょう。

「なぜ、自分だけ痩せにくいのか?」

もしかしたらその理由は、あなたの中にある**複数のエンドタイプ**による遺伝的な背景に加え、

– 姿勢の歪み
– 顎の過緊張
– 食べ方の習慣
– 慢性的なストレス

といった**環境要因や体の構造・機能の乱れ**が組み合わさっているからかもしれません。

肥満を単に「食べ過ぎ」「運動不足」と断じるのは、あまりに表層的。

今、私たちに求められているのは、**「ミクロな遺伝子の世界」と「身体というマクロなシステム」**をつなげて理解しようとすることではないでしょうか。

## 複雑性こそ、答えへの手がかり

本記事を通して伝えたかったことは、「複雑であること」は決して絶望ではない、ということです。

むしろ、

– **多様な要因が絡むからこそ、私たちには選択肢がある**
– **遺伝子研究があなたの体の“説明書”をくれる**
– **カイロプラクティックが、実際にその体を整えてくれる**

この両者を結びつけたとき、私たちは**より深い自己理解とケアの方法**を見つけることができるのではないでしょうか。

## あなたに問いかけたいこと

– あなたは、自分の体の「使い方」にどれだけ意識を向けていますか?
– 「よく噛む」「正しく立つ」「適切に休む」など、行動の中に変化のヒントは隠れていないでしょうか?
– あなたの不調は、「構造」と「遺伝」両方の視点から見直されるべきものかもしれません。

## 最後に──健康とは「知ること」と「感じること」のあいだにある

最新科学と伝統ある臨床の間に「橋をかける」。

そんな探求の旅を、この記事を通じてあなたと共有できたことを嬉しく思います。

無意識のストレスや顎の緊張──それが「遺伝子レベル」とつながっているとしたら?

ぜひ、あなた自身の体感覚と日々の生活の中で、静かにその問いに向き合ってみてください。

## 参考リンク

– [カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」公式サイト](https://www.oreaseijo.com/)
– 『New Scientist』記事の概要(2024年)

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この記事を書いた人

藤原 邦康【オレア成城 院長】米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック/一般社団法人日本整顎協会理事/カリフォルニア州立大学・米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業/顎関節症に苦しむアゴ難民救済のため尽力するかたわら、五輪代表選手やJリーガーなどプロアスリート、ミュージシャンや芸能人などのかみ合わせのコンディショニングを行なっている。NHK、フジテレビ、TBS、テレビ東京、マガジンハウス、からだにいいこと、小学館ほか取材多数。著書:Amazon口腔外科部門ベストセラー1位「自分で治す!顎関節症」

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