コロナ禍における最大の苦難は仕事と家庭生活の混乱であり、多くのアメリカ人が不安や欲求不満、怒りやストレスを感じています。これは「ストレスによる歯ぎしり」による顎関節症の増加につながりました。
「コロナ禍の感染拡大に加え、顎関節症の問題も蔓延しつつあります」と、ダラス地域の有名な顎顔面・口腔外科医であり、Stone Surgical Artsの院長、Dr.モナ・ストーンは述べています。
顎関節症が３倍に
コロナ禍以前は、1 日あたり 1 ～ 3 件、顎関節症の診断をしていましたが、現在ではその数は３倍になりました。Dr.ストーンはTiktok と Instagramなど、ソーシャル メディアを通じて、アメリカ国内だけでなく世界中から問い合わせが集まっています。
患者を診る場合、Dr.ストーンは身体的な問題だけでなく、心理的な問題も評価します。多くの患者にとって、コロナ禍のストレスは、夜間の歯ぎしりや歯ぎしりの増加につながり、筋肉のけいれん、軽度から重度の頭痛、顎関節症などを引き起こします。
また、呼吸の問題により、患者は不適切な姿勢を続けている可能性が高く、筋肉の不均衡を引き起こします。悪い姿勢はアゴや首の筋肉に、更に緊張を引き起こす可能性があります。
（円錐状のX線ビームを用いる）コーンビームCTスキャン、MRIなどの様々なモダリティを使用して適切な診断を行い、患者が治療計画を利用できるようにします。
顎関節症の痛みを和らげるには？
Ｑ：外科医に診てもらう前に顎関節症の痛みを和らげるために何ができますか?
Ａ：ストレスを軽減することが、アゴの緊張や歯ぎしり・食いしばりを最小限に抑える最良の方法です。手術を不要にするためには、ご家庭でできることを試してアゴの緊張を緩めて痛みを和らげましょう。アゴの痛みを和らげるために、次のことを試してください。
・ガムを噛まない、柔らかい食べ物を食べる、食べ物を細かく切る、など、顎の酷使を避ける
・あごの筋肉に直接適用される温湿布または冷湿布
・口を開けて、耳の近くの筋肉をやさしくこすりながらマッサージ
・非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID) など、市販の鎮痛剤
・頭と首のストレッチや口を大きく開けて顎関節を伸ばすストレッチ
〔※編集注：この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕
引用元
https://www.dailyscanner.com/a-highly-unknown-complications-of-covid-19-fatigue-tmj-disorders/
監修・まとめ
藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学（映画専攻）卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。
【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ！」（フジテレビ）、「Tarzan」（マガジンハウス）、「からだにいいこと」（祥伝社）、「日刊SPA!」（ 扶桑社）、「おはスタ」（テレビ東京）ほか
【執筆】
サライ（小学館）
「自分で治す！顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」（科学新聞社）